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ランダムに並んだ冷凍食品パッケージ

<前回までのあらすじ>

集めた冷凍食品のパッケージを使って、『FAN FUN FROZEN』の編集室を作りたい。

そんな編集長の戯言を実現すべく、パッケージの山が出来上がった。

はたして、壁一面を覆うことができるのか──

 

※詳細は「冷凍食品が壁を埋め尽くす編集室を作りたい【企画・準備編」参照

まず、壁に貼る前に並べてみる

 

設計時に、手持ちのパッケージでどのくらいの壁面を埋められるのか、その面積のおおよそはつかんでいた。
その大きさ、畳4帖(じょう)分。壁の全面をパッケージで覆うには少な過ぎた。

 

 

そこで、壁の2面のみにパッケージを貼り付けることにした。
全面に貼ると見た目がうるさすぎる懸念もあったので、アクセント的に用いるのが得策かもしれない。

 

 

机上の計算だけでは、いざ貼りつけたときに足りなくなるおそれがあったため、壁1面のスペースに冷凍食品のパッケージを並べてシミュレーションしてみることにした。

 

 

あらかじめ和室の畳に敷いておいたカーペットに、養生テープで壁1面分の大きさに印をつけ、冷凍食品のパッケージを並べていく。ここでは細かい並べ方は考慮しない。なるべく隙間を作らないように端から詰めて置いていく。

詰めて並べられた冷凍食品のパッケージ

結果、詰め物をしたパッケージ総数の6割以上を使用したため、壁2面分を埋めるには少し補充が必要だとわかった。

 

次に、どのように並べるかの議論となった。

 

「メーカー別に分けて並べれば、同じシリーズならサイズも同じなので整然と並べられるのではないか」

 

「いやいや、メニューごとに並べたほうが、何をどのくらい食べたかパッと見てわかりやすいのでは」

 

「そんな分類するの面倒くさいから、適当に並べりゃいいじゃーん」

 

様々なアイディアが飛び交ったが、すでに袋詰め作業で疲れが見え始めていた一行の思惑は、やがて「適当案」に流れていった。

 

この流れはまずい。
今まで押し黙っていた編集長は満を持し、自分が一番やりたいことを全員に伝えた。

「冷凍食品の『虹』が見たいんだ」

「冷凍食品のパッケージにも様々な色が使われている。これを色ごとに分類して並べることで、冷凍食品の虹──すなわちグラデーションが作れないだろうか!」

 

 

こうして土壇場の編集長のゴリ押しで、グラデーション案が採用されたのだった。

色ごとに仕分け、並べ替える

 

まず、パッケージを色ごとに分けることにした。

大まかに分類すると、赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、茶色、白、黒の9パターンとなった。

冷凍食品のパッケージはキラキラしているものが多く、その特性を活かして金色のパッケージも散見されたが、それは黄色のカテゴリーとして分類した。

色別に分けられた冷凍食品のパッケージ

これをどのように2つの壁に振り分けるか、それぞれのパッケージの数も考慮しながら、その配分を決めた。
左の冷凍食品の壁は、天井から床に向かって白、黄色、オレンジ、赤の順。右の壁は、緑、青、紫、茶色、黒の順に並べることにした。

 

右に配分したパッケージ群のほうが少なかったので、1枚の壁を埋め尽くせるかどうか、改めてシミュレーションをすることにした。

 

ここまでの作業の様子は、こちらの動画で確認していただきたい。

 

並べた結果、埋まったのはせいぜい7〜8割程度。
そこで、控えとして取っておいたスーパーやコンビニのプライベートブランドの冷凍食品や、最近喫食したばかりの冷凍食品のパッケージも総動員することにした。

 

 

追加の袋詰めが発生したことで、スタッフ一同の疲労の色はますます濃くなっていった。

FFF

「冷凍食品の壁」の壁をつくる

 

同じころ、目と鼻の先の印刷工場では、壁面となる資材の製作が急ピッチで進められていた。

 

編集室を作ろうとするスペースは、向かって左手が襖(ふすま)、右が鉄製の扉となっていた。
そこに直接、冷凍食品のパッケージを貼るとすぐに現状復帰ができないので、パッケージを貼りつけるための壁が必要だった。「FAN FUN FROZEN」編集室の世界観を出すために、和室のイメージを一新するという狙いもあった。

 

編集室にしようと目論む和室の一角

壁となる素材は、軽量で加工がしやすいスチレンボードとした。

 

これに大型UVインクジェット印刷機で『FAN FUN FROZEN』のロゴを印刷し、表面保護用にラミネートフィルムをかけ、編集長が描いた設計図に合わせてカットしていった。

「FAN FUN FROZEN」編集室の壁面の製作風景

あとは、このボードを和室の壁に設置し、側面に冷凍食品のパッケージを貼り付けていくだけだ。

 

だが、この後さらなる困難が待ち受けていることに、彼らはまだ気づいていなかった──

 

【設営編】につづく

 

編集長の設計は合っているのか?「冷凍食品の壁」は完成するのか?
次回、感動(?)の最終回! 乞うご期待!

 

※この物語はほぼ実話ですが、一部に脚色・編集がございますことをお含み置きください。

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