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スパゲッティ(パスタ)のイメージ画像

「パスタ」と「スパゲッティ」に明確な意味の違いはあるのでしょうか?

 

 

ご挨拶が遅れました、「FAN FUN FROZEN」編集長です。

 

このサイトを初めて訪れた方にざっくりと自己紹介いたしますと、私はランチに市販の冷凍食品を食べながら、商品パッケージをくまなく眺めることを日課としている者です。なるべく洗い物を少なくしたいので、調理器具はもっぱら鍋やフライパンを使わず電子レンジを活用し、皿代わりとなるトレイ入りの商品を好んで買っております。

 

ニップンこと日本製粉さんの代表的な冷凍食品ブランドである「オーマイプレミアム」シリーズも、便利なトレー入りなので重宝しているのですが、何種類か買ってパッケージを観察しているうちに、ふと冒頭の疑問に突き当たったのです。

 

パッケージの裏面には、びっしりと並んだ原材料名の上に「名称」「品名」という項目があります。これは食品表示法に基づく冷凍食品の内容を表していて、パッケージの表面や、スーパーのチラシやプライスカードに書かれている商品名とは異なるものです。

 

この名称欄に、同じ「オーマイプレミアム」シリーズの中にも「冷凍パスタ」と書かれているものがあれば、「冷凍スパゲッティ」と記載されているものもあることに気づいたのです。

「冷凍スパゲッティ」と「冷凍パスタ」の表記

ゆえに私は思いました。この違いは何なのか? そもそもパスタとスパゲッティは別物なのか、と。そして私の雑学欲がムクムクと首をもたげたのです。

 

そこで本日は、冷凍食品のパッケージを拠り所にして、パスタとスパゲッティの違いについて調べていきます。(一刻も早く答えを知りたい方は、【パスタとスパゲッティの違い:解説編】からご覧ください。)

【目次】パスタとスパゲッティの違い

【パスタとスパゲッティの違い:検証編】

 

検証① パスタとスパゲッティを仕分けてみる

 

まずは、今回の疑問のきっかけとなった「名称の違い」について検証すべく、私が食べた冷凍食品の“抜け殻”コレクションより「オーマイプレミアム」シリーズをかき集めました。

 

続いて、パッケージ裏面の名称欄を見て「冷凍スパゲッティ」グループと、「冷凍パスタ」グループに仕分けしてみると、10点のうち9点が「冷凍スパゲッティ」、残りの1点が「冷凍パスタ」と表記されていました。

冷凍パスタ「オーマイプレミアム」シリーズ10品

左上からオーマイプレミアムシリーズの「チーズとろける 牛挽肉ボロネーゼ」「だしの効いた あさりとベーコン和風醤油」「あごだし仕立て 舞茸となすの香味醤油」「ピリ辛チョリソーと3種野菜 トマトペペロンチーノ」、中央上から「焼たらことだしの旨み たらこといか」「海老と5種野菜 ペペロンチーノ」「イタリア産完熟トマト 海の幸のペスカトーレ」「グリルなすの甘み 海老と野菜のトマトクリーム」(生産終了品※)、右上「海老と3種きのこ味わい塩」(以上、名称が「冷凍スパゲッティ」グループ)。右下が「海老と3種野菜 ジェノベーゼ リングイネ」(生産終了品※/「冷凍パスタ」グループ) ※2019年7月現在

写真のパッケージは、開封済みの袋に詰め物をしているため、店頭で販売されている冷凍食品より不恰好に見える旨、ご了承ください。(以下同文)

さすがに片方のグループが1点だけ(それも生産終了品)では傾向がつかめないと思い、至急、他の「オーマイプレミアム」も調査いたしました。すると「冷凍パスタ」と表記されたグループには “ある共通点”があることが判明しました。

 

 

2019年7月現在販売されている「冷凍パスタ」グループには「3種野菜のジェノベーゼ」「蟹のトマトクリーム」などがありますが、それらの商品名の下には小さく「リングイネ」と書かれているのです!

パッケージ表面の「リングイネ」の表記
「香り立つバジルとチーズのコク 3種野菜のジェノベーゼ」のパッケージに表記された「リングイネ」の文字(写真右側)
この「リングイネ」という言葉が事件(?)の謎を解く鍵となりそうです。

検証② 「パスタ」と「スパゲッティ」は明確に使い分けられているか?

 

同じく日本製粉さんの「オーマイ 具の衝撃」シリーズを見てみましょう。パッケージの表面には「具を食べるパスタ」と書かれているように、具の大きさや量に満足できるラインナップが揃っています。

オーマイ 具の衝撃シリーズ
左から「海老と2種きのこの和風明太バター」「あさりたっぷりのボンゴレビアンコ」「海老、いか、あさりの海の幸クリーム」(いずれもオーマイ 具の衝撃シリーズ)

ということは、名称欄にも「冷凍パスタ」と書かれているに違いない。そう思って裏返してみると、そこに現れたのは「冷凍スパゲッティ」なる表記! 推理が外れたことで、商品名よろしく“衝撃”とまではいきませんが、名探偵として(?)少なからずショックを受けました。

日清製粉グループである日清フーズさんの「マ・マー THE PASTA」は、商品名にもズバリ「パスタ」と謳っていますが、やはり裏面を見ると「冷凍スパゲッティ」。つまり、パスタとスパゲッティは同義語ということなのか?
マ・マー「THE PASTA」シリーズの商品パッケージ

左上から時計回りに「マ・マー THE PASTA」シリーズの「国産キャベツのペペロンチーニ」「トマトの旨味あふれるアマトリチャーナ」「ソテースパゲティ 宮崎県産ほうれん草のバター醤油風味」「ボンゴレビアンコ」(裏面の名称は「冷凍スパゲッティ(調理済み)」)

ここで判断してしまうのは時期尚早なので、他の事例も見てみることにしましょう。

検証③ 「冷凍スパゲッティ」「冷凍パスタ」以外にもバリエーションがあった!

 

他の冷凍パスタのシリーズを見てみましょう。

 

日清フーズさんは「マ・マー 大盛り生パスタ」「マ・マー わたし思いの野菜を食べる生パスタ」などのシリーズを出しています。日清食品冷凍さんも「日清もちっと生パスタ」シリーズを展開し、コンスタントに新商品を発売しています。

生パスタタイプの冷凍食品パッケージ
左上から時計回りに「マ・マー 超もち生パスタ デミグラスソース仕立ての濃厚ボロネーゼ」「冷凍 日清もちっと生パスタ 牛挽肉とまいたけのクリーミーボロネーゼ」「マ・マー わたし思いの野菜を食べる生パスタ 緑のソース」「マ・マー 大盛り生パスタ ミートソースマッシュルーム入り 北海道産生クリーム仕立て」

これらの裏面に書かれた名称をチェックすると、「冷凍スパゲッティ」でも「冷凍パスタ」でもない、“第三勢力”が現れたのです!

 

例えば「もちっと生パスタ たらことうにのソース」は「ゆでタリアテッレ」。「マ・マー 大盛り生パスタ ベーコンのトマトクリーム」には「ゆでフェットチーネ」。上の写真にもある「マ・マー 超もち生パスタ デミグラスソース仕立ての濃厚ボロネーゼ」には「ゆでタリオリーニ」と、ニューフェイスが次から次へと登場です。

各冷凍食品の名称
上から「もちっと生パスタ たらことうにのソース」、「マ・マー 大盛り生パスタ ベーコンのトマトクリーム」、「マ・マー 超もち生パスタ デミグラスソース仕立ての濃厚ボロネーゼ」のパッケージ裏面(名称が「冷凍パスタ」や「冷凍スパゲッティ」ではない例)。
もう一度、この3つの商品名に目を凝らしてみると、ただのパスタではなく「生パスタ」と書かれていることが分かります。この「生」というキーワードも何か重要なヒントになるのではないでしょうか!
一人で盛り上がったところで、これらの事実を元に、専門図書の助けを借りながら、「パスタ」と「スパゲッティ」の違いについて真相に迫ります。(最初からそうすればいいじゃないか、というツッコミを受けそうですが、冷食ファンゆえのアプローチだとご解釈いただければ幸いです)

【パスタとスパゲッティの違い:解説編】

 

結論から言うとスパゲッティは、数百種類あると言われているパスタの一種に過ぎません。先ほどの「リングイネ」や「タリアテッレ」「フィットチーネ」も、すべてパスタの種類のひとつです。

 

総称である「パスタ」と、その小分類である「スパゲッティ」が同義語のように使われているのは、スパゲッティが日本でもっとも浸透しているパスタだからでしょう。日本のホテルニューグランドが発祥であるナポリタンも、「スパゲティナポリタン(あるいはナポリタンスパゲッティ)」という呼び方にはなじみがあります。

ナポリタンスパゲティの画像

パスタを大まかに分類すると、「乾燥パスタ」「生パスタ」というような製造工程の違いによるものと、「ロングパスタ」「ショートパスタ」などの形状で分ける方法があります。

 

冷凍パスタの中にも「マ・マー 超もち生パスタ 北海道産生クリームの濃厚明太子クリーム」のように、生タイプのスパゲッティを使っているものもありますが、幅広いパスタのほうがもちもちとした麺の食感をより楽しめるため、生パスタにはタリアテッレやフェットゥチーネが好んで使われています。

以下に、市販の調理済み冷凍食品で使われているパスタの種類について、その由来や形状を紹介していきます。

冷食に見るパスタ① スパゲッティ

 

「スパゲッティ(spaghetti)」は長い棒状で断面が円形なのが特徴で、直径が1.9mm前後のロングパスタです。お店のメニューや書籍によって「スパゲティ」「スパゲティー」「スパゲッティー」など表記はまちまちですが、元々は「細いひも」を意味するイタリア語から来ています。

 

JASマークで知られる日本農林規格では、スパゲッティを乾燥した麺類であるマカロニ類の一種とし、「太さが1.2mm以上の棒状に成形したもの」と定義していますが、パスタの本場イタリアでは、スパゲッティよりも細いものは「スパゲッティーニ(spaghettini)」、太めなのは「スパゲットーニ(spaghetoini)」と微妙に異なる名前で呼ばれています。

 

スパゲッティーニよりさらに細くなると「糸」を意味する「フェデリーニ」、極細になると「カペッリーニ」と名称が異なり、ロングパスタにも多くのバリエーションが存在します。細めのロングパスタはソースが絡みやすいため、スパゲッティを使った冷凍パスタでは、ペペロンチーノなどオイルベースのものや、醤油ベースの和風スパゲッティによく使われています。

 

ちなみに、市販の冷凍食品で原材料名に「スパゲッティ」とあるものは、その横に「(デュラム小麦のセモリナ)」という、“通り名”のような併記がされています。「デュラム小麦」はグルテンを豊富に含むため弾力があり、コシの強いスパゲッティを作るのに向いています。デュラム小麦を粗挽きしたものが「セモリナ」で、普通の小麦粉よりも黄味がかっているのが特徴です。

スパゲッティ(乾麺タイプ)

★スパゲッティを使用した冷凍パスタの例

オーマイ 旨盛り クリーミーカルボナーラ(日本製粉)

・青の洞窟 ズワイ蟹のトマトクリーム(日清フーズ)

冷食に見るパスタ② リングイネ(リングイーネ)

 

先述の「オーマイプレミアム」シリーズで出てきましたが、リングイネ(linguine)は「小さな舌」を意味するロングパスタです。スパゲティの断面が円形であるのに対し、リングイネの断面は楕円形で、幅広で平たい形状をしています。スパゲッティと比べるとソースが絡みやすいので、カルボナーラなどクリーム系のソースに好んで使われます。

リングイネの断面

冷食に見るパスタ③ フェットチーネ/タリアテッレ/パッパルデッレ

 

平打ち生めんタイプの冷凍パスタによく使われています。フェットチーネ(fettuccine)は幅8〜10mmの細長いリボン状のパスタです。

 

イタリアのボローニャで食されているタリアテッレ(tagliatelle)はイタリア語 「tagliare(切る)」を語源とし幅6〜8mm、それよりも幅の狭いタリオリーニは「細く切ったもの」を意味し、切った断面が幅2〜3mmの長方形のパスタになります。ロングパスタの中でも最も幅広のパッパルデッレ(pappardelle)は幅3cm前後で、「豪快に食べる」の意を持つように食べ応えのある太さです。

 

表面が幅広いため、クリーム系・チーズ系やミートソースなどのどっしりとしたソースと相性が良く、冷凍パスタにおいてもカルボナーラやボロネーゼ、クリームソースパスタなどの味付けの濃い商品が多く見られます。

フィットチーネ(生麺タイプ)

★フェットチーネを使用した冷凍パスタの例
・青の洞窟 生パスタ ポルチーニクリーム(日清フーズ)
・マ・マー 超もち生パスタ4種チーズとほうれん草の濃厚カルボナーラ(日清フーズ)
・マ・マー 超もち生パスタ アメリケーヌソースの濃厚海老トマトクリーム(日清フーズ)

 

★タリアテッレ、タリオリーニを使用した冷凍パスタの例
・日清もちっと生パスタ 牛挽肉とまいたけのクリーミーボロネーゼ(日清食品冷凍)
・マ・マー 超もち生パスタ デミグラスソース仕立ての濃厚ボロネーゼ(日清フーズ)

 

★パッパルデッレを使用した冷凍パスタの例
・日清オーベルジュ・パスタ 濃厚ボロネーゼ日清食品冷凍)

冷食に見るパスタ④ ペンネ/マッケローニ

 

ペンネもパスタの1種です。斜めにカットされた断面がペン先に似ているからペンネ(penne)と呼ばれています。大まかな分類としてはショートパスタに当たり、日本農林規格(JAS)ではマカロニの1種として定義されています。

 

マッケローニ(maccheroni)は日本ではマカロニと呼ばれ、筒のように中心に穴が空いたショートパスタです。日本農林規格のマカロニの定義は「2.5mm以上の太さの管状に成形したもの」を差し、2.5mm未満のものは穴が空いていてもスパゲッティに分類されます。冷凍食品では主にグラタンに使われています。

ペンネの調理例

★ペンネを使用した冷凍食品の例

まるごと1個分完熟トマトとチーズのペンネ2個入(明治)

 

★マカロニを使用した冷凍食品の例
・えびとチーズのグラタン(マルハニチロ)
・カップに入ったエビのグラタン(味の素冷凍食品)

冷食に見るパスタ⑤ ラザニア

 

実はラザニアもパスタの1種です。ラザーニェ(lasagne)はシート状のパスタで、この生地を具材やソースと層にしてオーブン焼きにした料理もラザーニェ(ラザーニャ)と呼ばれています。日本では「ラザニア(lasagna)」という名称で浸透しています。

ラザニア(調理例と生パスタ)

★ラザーニェを使用した冷凍食品

明治ラザニア 2個入

パスタは他にも蝶の形をした「ファルファッレ」、ネジの先のようならせん状の「フジッリ」、ジャガイモと小麦粉を練って茹でる「ニョッキ」、挽き肉や刻み野菜を生地に挟んだ「ラヴィオリ」など、バリエーション豊かで飽きが来ない食材です。

 

冷食ファンとして、今後も冷凍食品で様々なタイプの美味しいパスタ料理が楽しめることを期待しています。

ショートパスタ

<参考文献>
西口大輔, 小池教之, 杉原一禎『プロのためのパスタ事典』柴田書店

伊崎裕之『知識ゼロからのパスタ入門』幻冬舎

一個人編集部『男のイタリアン入門』ベストセラーズ

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