いざ食べ比べてみると、あまりにも違いがあり過ぎて、比較のしがいがないというのが正直な感想です。
原材料を見るに、冷凍焼おにぎりもトルティーヤチップスも旨味のベースはかつお節なのですが、チップスは香辛料が効いていて私の凡庸な舌ではかつお節の旨味を感じ取れませんでした。何より食感が違います。やはり、主原材料が米とトウモロコシという差は埋められません。唯一、焼きおにぎり“風”の香ばしい味わいを目指すために、焦がし醤油を効かせたところに微かな類似性を感じられました。
食品の形状がともに三角であることと、スナック菓子のパッケージのメインビジュアルとして、冷凍食品の「焼おにぎり 10個入」の外袋が使われていることを加味し、商品全体のシンクロ率は「特から®」と同様に50%といったところでしょうか。
パッケージも「ニチレイ『焼おにぎり』味」ではなく「ニチレイ『焼おにぎり』風」という表現を強調しているので、このシンクロ率はむしろ妥当でしょう。全然違うじゃないかなどと波風は立てず、最初から違うものと割り切って食べるのが、心穏やかにおやつタイムを過ごす秘訣です。