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冷凍食品で埋め尽くされた部屋を作りたい①【企画・準備編】

編集長は悩んでいた。

 

1年間かけて冷凍食品を食べ続けた経験を元に、わかったことや感じたことを述べた。※1

商品点数や内容量がどれくらいなのか、数値化して提示もした。※2

 

だが、それだけでは食べた冷凍食品のボリュームが、読者に対して直感的に伝わらないのではないか、と。

 

そこで収集している冷凍食品のパッケージ(外袋のみ)を並べ、どのくらいの面積になるのか、視覚的に確かめようと考えたのだ。

 

※1 「冷凍食品を一年間食べ続けてわかったこと」参照

※2 「どれだけ冷凍食品を食べたかを数値化してみた」参照

視覚的にインパクトのある表現とは?

 

最初は「1年間食べ続けた冷凍食品のパッケージで、会議室の床を埋め尽くせるか」という企画を立てた。

 

だが、会議室は来客との打合せにも使用する以上、長時間使用するのは難しい。いつまでも床に並べておくわけにもいかない。
また、淡々と床に並べるだけでは、ビジュアルがまるで「押収した窃盗品の数々」になるおそれもあった。パッケージが汚れないように、青いビニールシートでも敷いた日にはなおさらだ。

 

床がダメなら、壁ならどうか。
そこでひとつのアイディアが、編集長の頭の上で閃いた。

「そうだ、編集室つくろう。」

壁面が自分が食べた冷凍食品のパッケージで埋め尽くされている空間。さぞインパクトのある光景に違いない。それを『FAN FUN FROZEN』編集室として紹介するのだ。

 

 

だが、会議室には前述した通り、常設するわけにはいかない。会議室に限らずとも、邪魔にならない場所に設置し、いつでも元に戻せるような簡易的な部屋にしたかった。

 

 

目をつけたのが食堂の畳みの間。昼休みに食事をする以外は、年に数回、社内の飲みニケーションの場として使われている程度だった。

 

この一画を編集室に仕立てよう。さっそく上長に提案した。現状復帰できることを条件に、社長も許諾してくれた。

編集室にしようと目論む和室の一角

編集長はさっそく畳部屋の採寸に取りかかった。設計図も自分で書いた。理想の空間を想像しながら──

パッケージとの格闘の日々

 

設営日までに、下準備も必要だった。

 

机の引出しにしまっていた冷凍食品のパッケージの束は、食べた後に水でゆすいでいたにも関わらず、引出しを開けるたびに臭いを放った。

 

1袋ずつ中を嗅いでいき、臭いが気になるパッケージは家庭用洗剤を使って洗い直し、洗濯物用のピンチハンガーに吊るして干した。

 

 

また、平べったいパッケージではボリューム感が出ないと思っていた。封を開ける前の冷凍食品を再現したかった。

中に入っているトレーはすでに捨ててしまっているため、適度に藁半紙を詰めることにした。

 

1年と3ヶ月の間に集めたパッケージの数は300枚弱。いくら思い入れのある冷凍食品だとしても、一人で作業するには途方もない数だった。

 

孤独な戦いを強いられる編集長に、見かねた上司が助け舟を出した。

仲間も仕事の合間を縫って、続々と集まってきてくれた。

 

作業する手が増えるほど加速度的に、机の上に冷凍食品のパッケージが積まれていく。

その厚みは正確ではないにせよ、この山が自らの腹の中に収まったのかと思うと、編集長の胸に感慨深いものが込み上げてきた。

積まれた冷凍食品のパッケージ

その作業の様子を映した動画が、これだ。

 

・BGMが入っているので、音量設定にご注意下さい。

・曲に合わせて歌詞をつけていますので、字幕設定を[オン]、言語を[日本語]にしてお楽しみください。

※字幕設定の管理については、YouTubeヘルプのページをご参照ください。

このパッケージで「冷凍食品の壁」は作れるのか? どう貼ればインスタ映えするのか?

 

次回、壁に貼る前のシミュレーションの様子をお届けします。お楽しみに。

 

(【シミュレーション編】につづく)

 

 

※この物語はほぼ実話ですが、一部に脚色・編集がございますことをお含み置きください。

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