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冷凍食品絶食生活のイメージ

こんにちは、「FAN FUN FROZEN」編集長です。

 

私は昨年の正月明けより2年近く、昼ご飯は冷凍食品を食べることを続けてきました。(そのきっかけについては「冷凍食品を一年間食べ続けてわかったこと」で触れています。)

 

 

しかし、ふと思ったのです。このまま続けるばかりでよいのか?

 

冷食ランチはすでに習慣として定着した感はありますが、それは本当に冷食ファンとして続けているのか、それとも仕事の一環として淡々とこなしているだけではないのか、はたまた惰性で続けているのではないかと、漠然とした不安に襲われることがあるのです。

 

自分の冷凍食品への愛は本物なのか、今こそ無性に問いたくなりました。

冷凍食品への愛は本物か?
その愛は本物か?

そこで私は一度、「冷食どっぷり」な生活から距離を置くことにしました。

 

大袈裟と笑われるかもしれませんが、これは我ながら勇気がいることでした。周回遅れのスロースターターが、地べたに寝そべって一休みするようなものだからです。

 

冷凍食品の人気や地位が今より低かった時代から、啓蒙や普及に貢献されてきた先輩諸氏。地道に努力し冷食の地位を築き上げてきた方々に、ランチに冷食を食べ続けるだけの“にわかファン”ごときが、そう簡単に追いつけるものでもありません。

 

しかし、自らも冷凍食品をPRする立場ならば、もっとその魅力を理解しなければならない。そのためにも、もっと冷凍食品を食べなければならない。なのに、1週間もサボっている余裕があるのか。そんな強迫観念みたいなものが、私の中で渦巻いていたのかもしれません。

 

私は意を決し、実行日までに食堂の冷凍庫のストックを一掃し(もちろん捨てるのではなく、食べたという意味ですが)、昼食用にその週の分の仕出し弁当を注文してしまうことで、この「絶食」企画をやらざるを得ない状況に追い込みました。

 

こうして、私の冷食断絶生活は始まったのです。

冷食抜きの生活

 

元々、私のランチと言えば、会社でまとめて頼んでいた仕出し弁当でした。前述したように冷食断絶生活の1週間、平日はこの仕出し弁当を復活させました。

 

すると、弊社の代表をはじめ、社員たちは皆、私が冷凍食品を食べていないことを珍しがり、どうしたのかと声を掛けてきました。そのくらい、私の冷食ランチは当たり前の風景になっていたのです。

お弁当を覗かれる人のイメージ(編集長本人ではありません)
違うんですこれは!そういうんじゃないんです!(編集長本人ではありません)

お弁当には肉や野菜のおかずがバランスよく入っています。冷凍食品の場合、例えばパスタを食べるときにもう少し野菜がほしいな、と思ったら冷凍のスイートコーンやブロッコリーをプラスしていますが、お弁当ならばバランスを考える必要がありません。

 

おまけに、お弁当には熱々のお味噌汁まで付いてきます。冷食ランチ生活でもインスタントの味噌汁を作って飲んではいますが、何とも具がさみしい感じがあります。

 

 

他にも、冷凍食品よりも仕出し弁当を食べるほうが、用意を始めてから片付けるまでの時間が短いというメリットがあります。

 

元々常温で運ばれてくるおかずは、凍った冷食よりも電子レンジで温める時間が少なくて済む。食べた後はトレー入りでない冷凍食品を食べる場合は食器を洗う必要がありますが、ただ弁当箱を持ち運び用のケースに返せばいい。

 

さらに言えば、ツイッターにアップするための写真を、影や映り込みや画角を気にしながら撮る必要もありません!(それを言ってしまうと「FAN FUN FROZEN」の存在意義も無くなるのですが・・・)

 

 

これは冷食断絶宣言が裏目に出たか?

冷食のない生活のデメリットは?

 

不便だったのは昼食ではなく、家で食べる朝食のほうでした。

 

忙しい朝の定番メニューであった「焼きおにぎり」も封印されてしまったため、数少ない朝食のレパートリーで構成されたローテーションがさらに縮まってしまいました。(ちなみに、我が家の朝食は焼きおにぎりの他、食パン、シリアル(グラノーラ)、お茶漬け、それに買ってきたお惣菜パンでほぼ占められています)

 

とは言え、これが永遠に続くのであればまだしも、たったの1週間ではそれほど影響はありませんでした。これが何ヶ月、何年と続いたのであれば、デメリットはより強く感じられたことでしょう。

 

 

もともと私がランチとして仕出し弁当を頼むのを止めたのは、日替わりとはいえ似たようなおかずが繰り返し出されるのでマンネリを覚えたからです。冷凍食品は様々なメーカーが次々と新商品を発売するため、飽きる暇がないのです。

 

「何も昼食の候補は仕出し弁当と冷凍食品だけじゃないだろう!」という意見もあるでしょう。たしかに、コンビニエンスストアに買いに行ったり、近場の飲食店に食べに行ったりする選択肢もあります。

定食屋のランチのイメージ
近所の定食屋のBランチ(イメージです)

けれど、店と会社を往復する時間と、コンビニならば昼休みの混雑している時間にレジに並ぶ時間、飲食店なら料理が出てくるのを待つ時間がもったいない。ですので私の昼食は、勝手に運ばれてくる仕出し弁当か、買い込んできても長期保存が出来てレンジでチンするだけの冷凍食品かの二者択一なのです!

 

 

話が逸れましたが、結論、1週間くらい冷凍食品を抜いた程度では大きなデメリットは感じられませんでした。

 

すごく冷凍食品が食べたい気持ちにもなっていないし、1週間ぶりの冷凍食品に感慨深くもなりませんでした(笑)

 

むしろ1年半以上も食べていなかった仕出し弁当のほうが新鮮味を感じてしまい、その魅力を再認識できました。今度「絶食」する際は、最低1年は間を空けたほうがいいなと思いました。

 

 

こうして、テレビ番組に喩えるなら“撮れ高”が少ないまま終わった「絶食企画」ですが、本当はそもそも企画として成立すらしていなかったのです!(←おいおい)

知らぬ間に食べている冷凍食品

 

絶食期間中、妻に今晩のおかずがないと宣告され、スーパーマーケットで出来合いの惣菜を買ってきた日がありました。また、休日は出かけたついでに外食で済ませることもありました。この時点で、私は「絶食」宣言を破ってしまった可能性が高いのです!

 

スーパーで売られているコロッケやフライも、ファミレスでアツアツの状態で運ばれてくる料理も、元を辿れば冷凍された調理品や食材を使っていることがあります。私が食べた仕出し弁当の揚げギョーザやコロッケだって、冷凍食品出身かもしれないのです。

 

冷凍食品の歴史」でも触れましたが、戦後日本では一般家庭での利用より先に、大量調達が必要な場面で業務用冷凍食品が受け入れられました。今でも一年間で作られる冷凍食品のうち、家庭用のそれよりも業務用冷凍食品のほうが圧倒的に多いのです。

 

ホテルや観光地の宿泊施設、病院や介護・福祉施設、学校給食、自衛隊、事業所の食堂、結婚式場、レジャー施設等、業務用冷凍食品が活躍しているシチュエーションは、枚挙に暇がありません。(このあたりの活用シーンについては「業務用冷凍食品について」で詳しく述べています)

 

昨今はファストフードや居酒屋などの外食産業で深刻化する人手不足もあり、時短調理が可能な冷凍食品の活用が促進されています。

ファミリーレストランのハンバーグ定食のイメージ
ファミリーレストランのハンバーグセット(イメージです)

ちなみに私の会社にも「俺は冷凍食品をほとんど食べたことがない」と豪語するベテラン社員がいますが、彼だって数十年間も生きている以上、知らず知らずのうちに冷凍食品を口にしているのです! もはや現代人と冷凍食品は切っても切れない関係なのです。

 

というわけで、本当に冷凍食品を「絶食」するならば、生鮮食品を買ってきてすべて自炊で賄う必要があったのですが、ここにも落とし穴が。肉や魚の中には冷凍したものを解凍して売っているものもあるわけで、それまで冷凍食品に含めてしまったら、ますます食べるものは限られるわけで……その不便さを体験するには、今度はストイックに「絶食」しなければならないと思いました。

話が迷走しておりますが、確実に言えることはただひとつ。

 

「絶食」する前も後も、「まだ食べたことのない冷凍食品を見つけた」「今日はちょっとアレンジして食べてみよう」と、冷凍食品を楽しんで食べるという生活は変わっていません。

 

 

これからも冷食ファンとして、この生活を続けていくつもりです。

この記事のまとめ

 

● 1週間ファンをやめたところで、熱は冷めない。

 

● マンネリ化した関係性も、一度離れると新鮮に感じる。

 

● 私たちの食生活は、冷凍食品なくては成立しない。

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